上流工程・下流工程

上流工程は、利益率は高いが売上は少ない。下流工程で、大量に人をつぎ込み、下請けからマージンをとることで、大手SIerは、売上と利益を確保してきました。これが、生産性の追及より、とりあえず人をつぎ込む的なビジネスにつながり、日本のSIの生産性を下げてきたわけですが、大手SIerは、下流工程を受注できないとなるとこのビジネスモデルが崩れます。
分離発注と分割発注で大手SIerが没落? ひがやすを blog

その先に待っているのは、一切開発ができない(もしくはコードを書かせてもお粗末なものがくる)人が残るんでしょうね。

そもそもこの業界に働いている上で利用者相手に一番すべきことは、動くものを提供すること。

なのに、上流工程への時間のかけ方が半端じゃない。

ひどいときにはコーディングの倍の時間ほどを上流にそそいでいる。

結局は最後に下流工程で詰まる。


上流ばっかりやっている人ってイメージがわかないのでしょうかねー
コーディングがそんなすんなりできるとでも思ってるのでしょうか。。


あとよく体験するのが、上流の段階でフラグをガンガン使ってくる。

コードに落とすと設計書なしではわけがわからんことになることもしばしば・・・

設計者は、「フラグたったら次これね」って気軽に考えてるかもしれませんが、コードレベルだとそうもいかない。

そういうのが魑魅魍魎のようにそこらじゅうにあると、普通に萎える。もう萎え萎え。


なぜ、客先に行くものがそのままソースを書いたりしないのか。

日本のIT業界の生末が現れているのかもしれませんね。*1

*1:正直、中国やインドが上流工程をガッツリこなせるようになれば、日本の売りってなんなんだろうと思う